パースのページ掲示板

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無題 - てすと

2024/04/15 (Mon) 19:35:31

ありがちパースの悩み十選

https://www.youtube.com/watch?v=nrYVjIfpfDw

犬丸さんの動画。透視図法の話で時々拝見するお名前です。

紹介されているご自身の著作がひそかに評価が高い様子。
私はこの本を読んでないけれど、この動画が作れる方の書いた本が有用で無い訳はなかろうなあ、と思います。

最初の一枚絵も非常に優れています。
魂をこめて描いたであろう大切な原稿を放り出して泣いているシーンをコミカルに分かりやすく描いていらっしゃいます。
今は透視図法が分からなくて泣いているけれど、いつか壁を乗り越える事を暗示している作品です。
こんな絵もAIには無理であろうと思います。

動画の内容とも併せて意味がある絵で、私も苦労した事を思いだし、ちょっと涙ぐんでしまった。
絵を注文する立場の方々には、是非共感してほしい絵と思います。

私も悩んだ事ばかりなので、この十選に回答してみます。
以下の回答で、たぶん60点くらいはとれるはず!

作者様の別の動画で答え合わせもあるのですが、それは観ずに回答しました。

Re: 無題 - てすと

2024/04/15 (Mon) 19:37:05

「ありがちパースの悩み十選」に回答してみた。


:無限廊下編:

奥の壁をもっと大きく手前に描いて、全体の奥行を短く圧縮します。
一言で言いかえると、画角を狭くして解決。

:尖りすぎ:

これは二点透視。消失点間の距離をより遠くします。
ただし、二点透視の消失点の距離の加減は難しく、適当にやると造形が変わってしまうので、
画角を狭くするというのが言葉としては適切かも。

:三点透視:

三点透視の正確な製図はあまりに難しく手間なので誰もやってないはず。三点に限らず、正確な製図は実際的に無理に近い事も多いです。
しかし、感覚でやるなら、三点透視は一点、二点の延長に過ぎません。頑張って練習したら普通に使えるはず!


:何点透視?:

上下の線が平行であることに注目。二点透視です。
基面上に密着する複数の直方体の向きが統一されていなければ、水平線上に消失点が2つ以上あるのも普通です。
いわゆる四点透視は、二点透視の超広角のバリエーションと考えても良いですが、
投影法が普通の透視投影とは異なり、超広角レンズや魚眼レンズでみたような曲線の構図になります。

:どっち?:

サブカルチャーでは、見せたいものが見やすい方を選ぶ事が多い様子。
一方、クラシックな絵画や建築の外観図では、明らかな三点透視は避けられる傾向があり、
二点と三点、どちらかと言われれば、二点透視が無難と言えます。

:アイレベル:

立点から視点までの距離です。
アイレベルが持つ意味は初級者の想像より大きく、透視図法の構図とともに、時間をかけて理解を深めていきます。

:半分の距離:

平面である長方形に注目し、対角線を二本描き、それらの交点が中央なのが基本です。
描画対象の厚みの構造には常に注意。

:坂のパース:

坂道を傾いた長方形の平面と考える事ができます。
あとは基面との角度の違いを意識して、消失点が水平線上に無いことを確認します。
また、坂道は写真でさえ坂道かどうか分からない事も多いので、絵に描く場合は構図の工夫やデッサン力が必要と思います。
坂道の手前や、奥の平面も同時に描いてる人をよく見るけど、分かりやすくなるみたい。



:円のパース:

当然変わりますが、パースの世界では長方形の内接円として描く事が多く、その場合は全て楕円の描写になりますので、
直観的なイメージよりは変化が少ないと言えるかも。
しかし、線画の太さの遠近まで製図してられないし、正確に描くのも難しいから、
楕円じゃないと言う人がいても気持ちは分かる。

:広角・望遠:

絵にはとても関係がありますよ!これがパースの基本習得のラスボスで、手ごわいよ!

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