パースのページ掲示板
無題 - てすと
2023/03/29 (Wed) 20:03:58
ちょっと前にミッドジャーニーという絵を描くAIがニュースになってて、凄いなあと思いつつも日本のサブカルには関係ないと思ってました。
そこから今までの技術の進歩があっという間で、正直AIを舐めてました。
少数の写真や既存の絵を直接参考にして新たに絵描くなど、
絵描きにおいてさえ、作業の仕方を変えかねんと、私も無理してRTX3050の中古を買って試してみようと思い、ノロノロとゆっくり調べてたら、調べてる間にもどんどん進歩しててビビった。
まだ透視図法のコントロールは難しそうな気もします。
しかし、開発できる方に、パースフリークスさんとかMaedaXさんとか吉田誠治さんが協力すれば一瞬、という気もします。
コンピューターとソフトは、人間と違って亡くならないので、蓄積した技術やセンスが土に還って別の人がゼロからって事がなく進歩しか無いのも凄い。
AIの絵を人間が選別して公開して、さらにそれをAIが参考にする時代が来てしまえば、特別な才能が介在せずにデッサン的に上手な方に傾く気がします。
それで人間の絵描きがいなくなれば、絵のバリエーションが少なくなってしまいそうな気が。
私は日本にはあまり関係がないと思ったけど、サブカルが盛んな日本が一番被害に遭うのかも。
人間にしか出来ない事もあるんだと信じる事にしたいです。
Re: 無題 - てすと
2023/03/29 (Wed) 20:05:06
そこで本日はこういうのはAIには無理だろう!と思うのを紹介してみます。
やっぱ吉田誠治さんの作品。
http://yoshidaseiji.jp/
吉田先生のサイトで、Yellow River という作品を見つけて下さい。
私の環境だと、上部のサムネイルでは右下の右から二番目です。
こういう綺麗な絵はAIは得意だよ?って思う方もいるかも知れませんが、それは全然違う。
この作品にはテーマとテーマに沿った構図があります。
木々の多い森の中は日光が地表まで届かず、花はこんなに咲かないのが普通ですが、そこに理由付けがある。
奥に橋があるので、ここはかつて川だったのですが、水が枯れてしまった。
自然の移り変わりの中、水が枯れた部分だけ、刹那的に日光が届き、花は咲き乱れる事が出来たのです。
この場所もすぐに木々に覆われ、均一な森に埋もれるでしょう。
しかし最後の瞬間に川は水を花に変え、かつてよりも美しくその姿を現したのです。
人物がいるので主役は人物ですが、自然の無常観がテーマであり、その意味では花が本当の主役です。
そしてその花を強調するために、アイレベルを下げるという冴えた構図の工夫があります。
その工夫のおかげで、画角的に標準であろう構図でも、まるで広角のように花の遠近を強調し、花を前に出してきました。
標準の構図の落ち着きを維持しつつ、花をドーンと前に持ってこれたのです。
この構図のテクニックは、ちょくちょく見ます。
アイレベルを下げなくても、壁やモノにカメラを近づけて遠近を強調するのもありますね。
構図をテーマと絡めるというのは、少なくとも現時点ではAIには無理のように思えます。