パースのページ掲示板

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無題 - てすと

2024/04/15 (Mon) 19:35:31

ありがちパースの悩み十選

https://www.youtube.com/watch?v=nrYVjIfpfDw

犬丸さんの動画。透視図法の話で時々拝見するお名前です。

紹介されているご自身の著作がひそかに評価が高い様子。
私はこの本を読んでないけれど、この動画が作れる方の書いた本が有用で無い訳はなかろうなあ、と思います。

最初の一枚絵も非常に優れています。
魂をこめて描いたであろう大切な原稿を放り出して泣いているシーンをコミカルに分かりやすく描いていらっしゃいます。
今は透視図法が分からなくて泣いているけれど、いつか壁を乗り越える事を暗示している作品です。
こんな絵もAIには無理であろうと思います。

動画の内容とも併せて意味がある絵で、私も苦労した事を思いだし、ちょっと涙ぐんでしまった。
絵を注文する立場の方々には、是非共感してほしい絵と思います。

私も悩んだ事ばかりなので、この十選に回答してみます。
以下の回答で、たぶん60点くらいはとれるはず!

作者様の別の動画で答え合わせもあるのですが、それは観ずに回答しました。

Re: 無題 - てすと

2024/04/15 (Mon) 19:37:05

「ありがちパースの悩み十選」に回答してみた。


:無限廊下編:

奥の壁をもっと大きく手前に描いて、全体の奥行を短く圧縮します。
一言で言いかえると、画角を狭くして解決。

:尖りすぎ:

これは二点透視。消失点間の距離をより遠くします。
ただし、二点透視の消失点の距離の加減は難しく、適当にやると造形が変わってしまうので、
画角を狭くするというのが言葉としては適切かも。

:三点透視:

三点透視の正確な製図はあまりに難しく手間なので誰もやってないはず。三点に限らず、正確な製図は実際的に無理に近い事も多いです。
しかし、感覚でやるなら、三点透視は一点、二点の延長に過ぎません。頑張って練習したら普通に使えるはず!


:何点透視?:

上下の線が平行であることに注目。二点透視です。
基面上に密着する複数の直方体の向きが統一されていなければ、水平線上に消失点が2つ以上あるのも普通です。
いわゆる四点透視は、二点透視の超広角のバリエーションと考えても良いですが、
投影法が普通の透視投影とは異なり、超広角レンズや魚眼レンズでみたような曲線の構図になります。

:どっち?:

サブカルチャーでは、見せたいものが見やすい方を選ぶ事が多い様子。
一方、クラシックな絵画や建築の外観図では、明らかな三点透視は避けられる傾向があり、
二点と三点、どちらかと言われれば、二点透視が無難と言えます。

:アイレベル:

立点から視点までの距離です。
アイレベルが持つ意味は初級者の想像より大きく、透視図法の構図とともに、時間をかけて理解を深めていきます。

:半分の距離:

平面である長方形に注目し、対角線を二本描き、それらの交点が中央なのが基本です。
描画対象の厚みの構造には常に注意。

:坂のパース:

坂道を傾いた長方形の平面と考える事ができます。
あとは基面との角度の違いを意識して、消失点が水平線上に無いことを確認します。
また、坂道は写真でさえ坂道かどうか分からない事も多いので、絵に描く場合は構図の工夫やデッサン力が必要と思います。
坂道の手前や、奥の平面も同時に描いてる人をよく見るけど、分かりやすくなるみたい。



:円のパース:

当然変わりますが、パースの世界では長方形の内接円として描く事が多く、その場合は全て楕円の描写になりますので、
直観的なイメージよりは変化が少ないと言えるかも。
しかし、線画の太さの遠近まで製図してられないし、正確に描くのも難しいから、
楕円じゃないと言う人がいても気持ちは分かる。

:広角・望遠:

絵にはとても関係がありますよ!これがパースの基本習得のラスボスで、手ごわいよ!

無題 - てすと

2024/01/23 (Tue) 20:23:34

たわむれに、検索エンジンで 「一点透視 写真」で検索してみて、衝撃を受けました。

5~6年くらい前は、「これは一点透視じゃないなあ…」と思う写真が7割くらいだったと記憶しているのですが、今は一点透視と言える写真が多いです。
数年前の時点で、最近ちゃんと一点透視で撮れる人が多くなってきたと思っていましたが、最近はホントにすごい。
写真でちゃんと一点透視を撮れるという事は、透視図法が一般化してきたという事じゃないのかな。
それともカメラの方で、レベルというか、水準器というか、その辺のハードとソフトのアピールがあるとか?
とにかく、以前「一点透視の把握」で述べた私の感覚はちょっと遅れてますね。

私はかつて、英語でも検索していたのですが、ちゃんとした製図の情報は英語圏の方が多かったです。
世界一の透視図法解説サイトであろうパースフリークスが日本語ですが、基本的にデッサン、パース、色彩などのアカデミックな情報は海外の方が得意というイメージがあります。
(日本 VS 英語圏 というのは公平な比較ではないですが)

ところが近頃では、日本で良いパースの解説も増え、私がパッと見た限り、サブカル的な透視図法の情報量で日本は英語圏を凌駕しているように見える。
透視図法の理解では現在日本が世界一と思えます。
(注意:古今東西、絵のプロは透視図法の話をしない人が多いのは計算に入れてません)


ディズニーが3D一辺倒になってしまって手書きの技術が途絶えてしまったのもあるのか。
かつてディズニーは日本のアニメ界の目標であったのに、今やアニメの本場は日本です。
作画監督のパース感を、実際作画する方々が理解しなくてはならないアニメ業界は勉強の量が半端ないようで、ここが大きいのかな、と思います。

そして、パースフリークスはもちろん、発言力のあるプロも通い、講師も充実している背景美塾や、
ネット動画でレクチャーをされている方々の影響も非常に大きいと思います。


透視図法でも影響が大きいであろう吉田誠治さん、アメリカで海外文学賞を受賞されたようで。
賞の権威は知らないけど、アメリカの図書館協会が出してるらしい。しがらみなく、本当に現場で評価されているんじゃないだろうか。
日本でも権威のある文学賞よりも、現場が出す賞の方が良い作品、みたいな所ありません?
「ものがたりの家」は吉田先生の想像力と知識と技術で必然的に生まれた本と思えるので、日本の出版業界も何かするのかもなあ。

無題 - てすと

2023/09/01 (Fri) 00:04:58

ときどき自分で書き込み。

ところで、透視図法の基本は足線法ですけど、「足線法」という言葉がいまいち有名でない。
めったに聞かない言葉がホントに基本なの?って思うかも知れませんが、安心してください。ホントです。

実際的に、足線法には別名がいくつかあって、その内の一つは他でもない、「透視図法」です。
足線法を足線法という名前を使わず「透視図法」として勉強した方は、どうやら凄く多いみたいです。

あのパースフリークスさんでさえ、足線法という名前は後から知ったとおっしゃってました。

特に建築関連の書籍では、「透視図法を解説します!」といって足線法の説明をしてるのをしばしば見ます。
なぜか皆さん、「足線法」という言葉を使わないんです。
恐らく、原理そのままの基本的な図法なので、名前をわざわざ付ける必要はないという判断でしょう。
あまりにも基本的すぎて名前を付けない事で、

足線法なんて聞いた事もないよ?本当に必要なの?

なーんて初級者に思われたら大変です。


たとえば、国会図書館アーカイブなどで検索すると、100年くらい前の本に「透視図法」の解説がありますが、要するに足線法だよな、って思ったものです。
原理を説明したら、自動的に足線法になると言っても良いくらいです。

透視図の製図法には距離点法とか測点法なども同列にあるので、足線法という名前を出来るだけ使ってほしいと思います。
「直接法」なんて別名もあり、本質を突いた良い名前だけど検索に引っかからないから、普及しないんじゃないかなぁ~って。

無題 - てすと

2023/03/29 (Wed) 20:03:58

ちょっと前にミッドジャーニーという絵を描くAIがニュースになってて、凄いなあと思いつつも日本のサブカルには関係ないと思ってました。
そこから今までの技術の進歩があっという間で、正直AIを舐めてました。
少数の写真や既存の絵を直接参考にして新たに絵描くなど、
絵描きにおいてさえ、作業の仕方を変えかねんと、私も無理してRTX3050の中古を買って試してみようと思い、ノロノロとゆっくり調べてたら、調べてる間にもどんどん進歩しててビビった。

まだ透視図法のコントロールは難しそうな気もします。
しかし、開発できる方に、パースフリークスさんとかMaedaXさんとか吉田誠治さんが協力すれば一瞬、という気もします。


コンピューターとソフトは、人間と違って亡くならないので、蓄積した技術やセンスが土に還って別の人がゼロからって事がなく進歩しか無いのも凄い。
AIの絵を人間が選別して公開して、さらにそれをAIが参考にする時代が来てしまえば、特別な才能が介在せずにデッサン的に上手な方に傾く気がします。
それで人間の絵描きがいなくなれば、絵のバリエーションが少なくなってしまいそうな気が。
私は日本にはあまり関係がないと思ったけど、サブカルが盛んな日本が一番被害に遭うのかも。

人間にしか出来ない事もあるんだと信じる事にしたいです。

Re: 無題 - てすと

2023/03/29 (Wed) 20:05:06

そこで本日はこういうのはAIには無理だろう!と思うのを紹介してみます。
やっぱ吉田誠治さんの作品。

http://yoshidaseiji.jp/

吉田先生のサイトで、Yellow River という作品を見つけて下さい。
私の環境だと、上部のサムネイルでは右下の右から二番目です。


こういう綺麗な絵はAIは得意だよ?って思う方もいるかも知れませんが、それは全然違う。
この作品にはテーマとテーマに沿った構図があります。

木々の多い森の中は日光が地表まで届かず、花はこんなに咲かないのが普通ですが、そこに理由付けがある。
奥に橋があるので、ここはかつて川だったのですが、水が枯れてしまった。
自然の移り変わりの中、水が枯れた部分だけ、刹那的に日光が届き、花は咲き乱れる事が出来たのです。

この場所もすぐに木々に覆われ、均一な森に埋もれるでしょう。
しかし最後の瞬間に川は水を花に変え、かつてよりも美しくその姿を現したのです。

人物がいるので主役は人物ですが、自然の無常観がテーマであり、その意味では花が本当の主役です。


そしてその花を強調するために、アイレベルを下げるという冴えた構図の工夫があります。
その工夫のおかげで、画角的に標準であろう構図でも、まるで広角のように花の遠近を強調し、花を前に出してきました。
標準の構図の落ち着きを維持しつつ、花をドーンと前に持ってこれたのです。

この構図のテクニックは、ちょくちょく見ます。
アイレベルを下げなくても、壁やモノにカメラを近づけて遠近を強調するのもありますね。


構図をテーマと絡めるというのは、少なくとも現時点ではAIには無理のように思えます。

初めまして - AS

2022/12/24 (Sat) 23:09:34

初めまして
少し前から貴サイトで勉強させていただいてます

長年透視図法における奥行きの決め方がわからず(とっつきやすそうな講座では大概「任意で決めます」的なことが書いてあるだけ、かといって上級者向け講座になると今度は難しすぎて参考にならない)長年モヤモヤしていたのですが、ここの講座で疑問が氷解しつつあります
一番知りたかったことをこんなにわかりやすく説明してくださるサイトが存在していたなんて…!という気持ちでいっぱいです
「パースの何が難しいのか?」の項目での「この正六面体、本当に正六面体?」の文章に「そう!そこを正しく求める方法が知りたいんだよ!」と首がもげるほどうなづき共感しましたし、
これまで自分の描いてきた絵のうち、消失点などは正しいはずなのになんかおかしくない?となってたことが多々あったのですが、それらの原因の多くは恐らく画角が広すぎなせいで奥行きも変になっていたからだということにも気づけました
足線法という手法をこんなに噛み砕いて紹介してくださったことに感謝しています

応用編などまだ全てを把握できていないことも多いので、これからも通わせていただきます


あとがきにて「何が難しかったか教えてほしい」という旨の記述があったので、
個人的にこれがあったらと思ったことと、要望点を挙げます
・画角に関して
「本番!足線法!」や「基面を見て、画角の違和感を発見する。」等で全体的に画角を広めに取っているとありますが、
立点の位置決めの際に今描いてる透視図の画角はこのくらいと確認をしている画像を載せたり、画角を狭くした場合どうなるかの例も一緒に載せておくとよりわかりやすいと思いました
(文章だけだと上手く伝わらないと思ったので、こういう比較例があったらいいなと思う画像を載せました)
・今どこのページを見てるかわかるように、各ページの上部にそのページの項目名の記載が欲しいです
・素朴な疑問なのですが、サイト名は「パース説明」「パースのページ」「パースについて」のいずれかでよろしいでしょうか?

Re: 初めまして - てすと

2022/12/26 (Mon) 07:43:16

うおー!書き込みだー!
私以外の方が書きこんでくれたのは何年ぶりであろうか!
なんだかとてもありがたいです。
褒めて頂けて嬉しいです。
メリークリスマス。
ようこそ、透視図法地獄の一丁目へ!

私が勢いに乗って文章を書くとこんな感じなので、
ちょいと下書きを一度だけしてご返事しますよ。
また数日後に起こし頂ければと思います。

ご質問、ご提案などは、私も気にしていた部分ばかりです。

Re: 初めまして - てすと

2022/12/27 (Tue) 07:07:00

ASさんの図がまとまってて分かりやすい事。
なにやらタダモノではない雰囲気がします。提示されると、これは良いなあと思います。
わざわざありがとうございます。


このサイトを作った時に、とにかく足線法に集中して、難しい事を避けるという方針がありました。
その難しい事とは、視円錐や画角です。
難易度が上がり過ぎて、初心者向けでなくなると思いました。

画角の問題は奥行に現れるので、奥行だけ気を付けて貰えば、とりあえず良いのではと思いました。

もちろん勉強を進めていけば、望遠や広角は必ず出てくるので、画角の勉強は詳しくやり直す事になります。
理解も難しいですが、その勉強の大部分は、実際の写真や絵をみて慣れる事なので、守備範囲ではなかろうと。
ならば難しい事を排除すべき!と考えた次第です。

でも、言われてみれば、「PPと視線が垂直」くらいはやっぱり言わなきゃいけなかったかも。
でもそうすると、視線(視心)の解説が必要になる予感もありますし、足線と視線の違いも解説すべきだろうか、などと考えてみると結構面倒なのでした。
実は似た事を書いていたけど、長いので、あとで削除したような記憶があります。



今でも非常にゆっくりですが、サイトの更新を続けていて、画角についてもまとめる予定です。
視心なども、さらに触れなければなりません。
言い訳ばかり書いておりますが、ASさんの画角のご意見はこれから新しく書いて、反映させて頂きます!


ページの項目についてですが、うーん、あった方がいいのかな。私はつまらん冗談は欠かさないのですが、実は長くなるのを嫌っていて、文字を増やしたくないのです。
一応、最初に内容がわかるような書き方をしているつもりなのですが。
そういえば、HP製作ソフトで、ブラウザの上に表示とかあったような気がします。
ソフトの使い方も全然分かってないのですが、ちょっと検討してみます。

サイト名ですが、なんと!決めてないです!
適当にHP製作ソフトに入力した、「パース説明」と今決めました。

サイト名は「パース説明」です。

そのうち、気が向いたらパース地獄の一丁目とかにホイっと変えるかも知れません。

更新が遅いという負い目がありますので、心情的に派手な事が出来ないというか……。
基本の解説が終われば、これがワシの透視図法解説じゃあ!!なんて気分で、カッコいい名前なども考えるかも知れません。

Re: 初めまして - AS

2023/01/04 (Wed) 19:26:32

お返事ありがとうございます

画角の件は、立点の位置と画角の関係性がまだよく理解できてなかった時の作図中に
「画角を広く・狭く設定するってつまるところどういうことなんだ?
(中心角60度の扇形の図形を描いて当ててみる)
…あ、平面図にて立点と描きたい物の距離を遠ざけてかつ正面寄りにすれば自然と画角の内側になっていくから角度が小さくなる=画角が狭くなるのか!
だから逆に立点と近すぎたり左右のどちらに行きすぎて60度からはみ出たり外れたりすると画角が広くなって違和感が出てくるのか!
遠くから見れば画角が狭まるってそういうことか!」
などと実践して初めて理解できた部分でした
そんなわけで、例えば画角や足線法の項目でそういった説明が一か所でもあると理解が早まるのではないかなと…

ここのサイトを本格的に読み込んで勉強を始めたのはごく最近ですが、存在自体はそれよりも以前から知っていて、
たまにコンテンツが更新されていること、そして何よりこの掲示板に管理人様がよく書き込まれているのを見て、
今もちゃんと管理されてる貴重な講座サイトだ!と嬉しくなったのもここに投稿しようと思った要因でした
かつて個人サイトが盛んだった時期を知ってる人間なのもあり余計に親しみを感じたんです。見やすいですし

これからも末長く残っていて欲しいサイトに出会えました
改めてありがとうございました

無題 - てすと

2022/10/23 (Sun) 23:14:10

ゴッホの動画なんですけど。

https://www.youtube.com/watch?v=ubTJI_UphPk

面白いSFの動画です。有名なテレビシリーズ?の一部らしいです。

時空を超えて悪を倒すドクターがタイムマシンでゴッホを現代に連れてきました、というお話のようです。

見慣れぬ景色にゴッホは物珍し気にキョロキョロしてます。
これから向かうのは、歴史的名画を集めた企画展と告げられます。
ゴッホは無邪気に、おおそれはすごい、と期待してます。

美術館に入ってもニコニコしていたゴッホですが、睡蓮の絵の前で真顔になります。
その絵に見覚えがあったのか、それとも自身とも比肩しうる作品の価値を一瞬で見抜いたのか。

しかし、ゴッホを連れてきたドクターが見せたいものは、モネの睡蓮でさえありませんでした。
名画展の目玉は他でもない、フィンセント・ファンゴッホのコレクションだったのです。

誰も分かってくれなかったはずの自分の絵が大人気な事に呆然とするゴッホ。
そんな中ドクターが、会場に居合わせた評論家に白々しく尋ねます。

「ここだけの話、ゴッホってどうなの?」と

真面目そうな評論家は、ゴッホ本人が目の前にいる事に気づくはずもなく、現代では当たり前の評論をします。

そんな動画。

Re: 無題 - てすと

2022/10/23 (Sun) 23:15:14

で、ゴッホというのは悩ましい画家で、美術に詳しくない私でさえも、

「またゴッホか!!」

と思う事が3~4回あったでしょうか。

ゴッホは名画には珍しい広角の絵を何枚か描いてます。
詳しくない私はゴッホ以外に明らかな広角の名画は知りません。
(広角と断定できないが、それっぽいのは何枚か見たことある)

「ファンゴッホの寝室」や、「ナイトカフェ」(ナイトカフェテラスではない)です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%83%E3%83%9B%E3%81%AE%E5%AF%9D%E5%AE%A4

広角なだけで珍しいのに、曲げてきました。
広角を、しかも曲げてとなると、現代日本のサブカルの人々でも、「ゴッホ先生」と呼んで良さそうです。

しかもゴッホは物凄く気になる発言をしてるんです。

「俺は見た通りに描いてるだけなんだけど。なんでみんな見た通りに描かないの?」

というやつです。


ゴッホの色彩やタッチはどう見ても見た通りじゃない。
しかし、広角の曲線に関しては、透視図法を勉強していれば分かります。

「見た通りに描いた」はある意味正しいのです。

普通の人間の凝視できる範囲は500円玉程度なので、直線が曲がっている事を認識するのは不可能であろうと思います。
脳の補正で直線を直線と認識するように視覚は出来ています。

不可能であるはずの空間認識が、ゴッホには出来た可能性があります。
正直で素直な発言だったのかも知れない。ゴッホの生涯は確かに正直で素直っぽい。

じゃあ、まさか、もしかして、色彩やタッチも、本当に見た通りに描いていただけなの???
得意がったり、悔し紛れで言ったんじゃなくて、素で言ってたの!?
って疑問が浮かんできます。

ゴッホの才能は、視覚システムにおける肉体的なものであったのかも知れない。
などと思ったものです。

具体的には、常人ならば網膜の中央に偏在する視細胞が、ゴッホは網膜全体にまばらにあったのでは?
それにより、心点付近を精密に見ることは苦手だけれど、全体を把握できたのかも。

一番高い可能性は、ゴッホは普通に透視図法を勉強してた、だと思いますけど。

Re: 無題 - てすと

2022/10/23 (Sun) 23:16:45

私がゴッホを引き合いに出して言いたいことは、ゴッホが描いた曲がる広角、すなわち魚眼的構図の模倣者が名画に見当たらない事です。

芸術家というのは、画家に限らず、とにかく人の真似ばっかりします。
厳しい世界ですから、誰にも頼らず自力で大成なんて出来っこないのです。
みんな過去の蓄積に頼りますし、革新的な芸術家も歴史的には、ほんのちょっとの一つの進歩である事が多いようです。

美術史を単純に見ると、ルネサンスが始まってから、印象派が認められるまで、実に数百年かかってますからね。
(印象派とは、簡単に言うと、自分の印象そのまま描いてイイんじゃない?みたいな意見。要するに現代では当然と思われてる事)

真似ばっかりしてる証拠に、どんな芸術でも年代でジャンル分けが出来る訳です。
模倣が芸術の発展の基本としか考えられません。

みんな先人や同世代の真似ばっかりするのに、ゴッホの広角は模倣されない。
この理由はなんなのか?

私にははっきりした事は分かりません!
おそらく、広角は芸術的な理由で使いにくいんだと思います。ゴッホも広角を好んでいるとは思えません。

強烈な個性で、使いにくいはずの広角を許容させているのではないか、と言うのが私の考えです。
平たくいえば、やっぱゴッホは別格、もはや別ジャンル。

透視図法は猛烈な個性とも引き立てあうのかも知れないなあと思います。

透視図法を勉強すると個性がでない、などという意味の事をよく聞きますが、たぶんそんな事ないっスよ?

透視図法は構図を理解する手がかりに過ぎない、そんな側面があります。
ゴッホも透視図法に頼ってる訳ではありません。



念のため断っておきますが、私はネットで覚えたばかりの知識をドヤ顔で披露する、質の悪いタイプです。
美術の話は好きですが、美術や美術史に詳しい訳ではありません。

あと、実長を知らないと構図が広角かどうかを厳密に確定させる事はできませんので、上記は私の感覚での話です。

Re: 無題 - てすと

2022/11/11 (Fri) 11:24:42

ついでに透視図法クイズを出してみます。

ゴッホの視覚システムについてチョビットだけ述べましたが、それが正しいと仮定します。

すると、ゴッホの絵がしばしば向かって左に傾いている事に透視図法的な理屈が付きます。

透視図法的な理屈をつけてみて下さい。



透視図法クイズは難しくなってくると、国語の情緒的出題とある意味似てきます。
つまり先生が何を答えて欲しいのか当てるゲームです。
なので、このクイズも分からなくてもどうって事はないですけど。

無題 - てすと

2022/10/12 (Wed) 22:58:22

私はすっかり実長の事を忘れているじゃないか。
どこかで説明しなきゃなあ、と思いつつ後回しにしたのだった。

私が今更説明すべき事かという気もしますが、構図に関わる難しい所をやらなきゃいけないかも。
簡単な事だけど、説明は難しそうだなあ。

と、思っておりましたら、良いゲームがありました。
うまい話はここにもありました。

Superliminal

https://store.steampowered.com/app/1049410/Superliminal/?l=japanese

というゲームです。目の錯覚、すなわち錯視を利用しています。

平たく言うと、遠くにあるデカい立方体と近くにある小さな立方体は見た目をぴったり重ねる事ができる位置があるよ!

という感じのヤツです。
足線法の平面図だと、足線を3本引けば確認できます。
私がしばしば重力に触れる理由の一つです。

Superliminalを是非!是非!観て下さい。すごく面白そうなゲームですよ。
ゲームが出来るパソコンを持ってないので、私は買えないんですけど。

Re: 無題 - てすと

2022/10/12 (Wed) 23:10:41

あっ、そういえば、消失点と水平線のボートの所で、ちょっとだけ解説してました。

実長は、要するに、透視図法の解説でよくある、

「これでこの二人は同じ身長です!」

という感じのヤツです。実際の長さを反映させるのは基本中の基本で、市販の教本でも必ず触れているはずです。

Re: 無題 - てすと

2022/10/13 (Thu) 20:48:08

一日過ぎて見返してみれば、余計な事を書いてしまったかも知れない。

基本的には、同じ形のモノは遠くに行くと奥行の見た目が変わるというのが大前提。
望遠の構図の話はそういう解説になる。
例外はあるけど、最初に話してもややこしいだけだ。
私はややこしい話をしてしまったのかも。

解説を書いていても、こんな事ばっかりで大変です。

無題 - てすと

2022/09/30 (Fri) 19:07:41

サイトを更新しました。
「ついでに二点と三点」、「写真の消失点」を加えました。

Re: 無題 - てすと

2022/09/30 (Fri) 19:48:44

あっ、そうだ。
まだ画角とPPを詳しく説明してないので、現時点では構図を検討できる知識にはたどり着いてないです。

PPはともかく、画角の解説の難しさが桁違いになりそうで怖いです。

視点、視心、PP 画角で視円錐が完成するので、それで基礎は完了と思いますが、いつになるやら。

Re: 無題 - てすと

2022/09/30 (Fri) 23:50:51

うう、今見返したら、やっぱり説明不足というか、なんというか。

透視図法の解説では、
Aを説明するにはBが必要、Bを説明するにはCが必要、Cを説明するにはAが必要、みたいな事が多くて、どうやっても説明不足になってしまう。

早く基本を終えて、おさらいしたい。

無題 - てすと

2022/08/28 (Sun) 20:15:22

最近Midjourneyとかいうソフトが話題なのだそうで。

私も検索して少々見てみましたが、ここまで来たのかとびっくり。
これからどうなっちゃうんだろうという不安と期待を感じます。

現時点では構図がちょっと単純で、日本のサブカルチャーには対応してない感じはします。
使い方を調べるのが面倒で、私は試してないのですが、
「広角」や「三点透視」をキーワードにすればどうなるんだろう。

どうもネット上の画像+文字情報を分析して再構成している気配があるので、その分気軽に使えるようにして欲しいと思いました。

ネットに画像を供給している絵描きや写真家を駆逐するのではなく、アーティストをサポートする技術になって欲しいと思いました。

Re: 無題 - てすと

2022/08/30 (Tue) 00:12:50

Maedax先生がミッドジャーニーの絵に加筆していらっしゃった。

そうとは知らずにパッと見て、

えっ…!このAI、きっちり透視図法を理解してやがる!?
まさか正体は、ネットの2D画像→3Dの自動変換技術!?
こんなに自然に出来る奴だったのか!!

と誤解してしまった。

無題 - てすと

2022/08/02 (Tue) 22:15:07

私が個人的にファンの絵描きさん、テテマリさんと豚人間さんのご健康を祈ります。


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